セルジオがイタリアで土曜日に行われるイベントについて説明してくれたこと、完全に誤解していたのが分かった。 いつもより早く7時に朝食をとり、それからニコロシという街へボランティアをしに向かう。この日はイタリア全土でフードバンクのために食べ物を集める日で、このイベントは1989年に始まった。スーパーマーケットの前でボランティアがお客さんに寄付を募る。我々は机を用意し、ダンボールの箱を仕立て、お客さんを待った。セルジオは我々に、お客さんにイベントについて伝えること、それからビニールの袋とこのイベントの趣旨が書かれたリーフレットを手渡すことの2つを説明する。お客さんは野菜、肉、トマト、ツナの缶詰、パスタ、米、砂糖や赤ちゃん用の食べ物から選んで、それらを買った後にフードバンクに寄付できる。
割合たくさんの人がこのイベントのことを知っていて、何人かは寄付のために買物に来て、手にしていた袋を全てこちらに手渡してくれた。たくさんの人がこちらから差し出したビニールの袋を受け取ってくれ、スーパーから出来てきたときにはこちらに寄付をしてくれた。最初は自分がスーパーの出口に立って寄付をしてくれた人に丁重にお礼を言う。エヴェリンはスーパーの入り口に立っていたが、お客さんに寄付をお願いするためになにかしらイタリア語が話したいといって聞いてきた。彼女に短いフレーズを教えると、それを彼女は手のひらに書いて何度か復唱する。もちろんお客さんも若い女の子が挨拶をして寄付をお願いすれば悪い気はしまい。うまくやっていた。マリアも食品を仕分けしてそれぞれの箱に入れる作業をしていた。
Grazie per aiuta! |
しばらく休憩した後、セルジオが近くにある火山の博物館に交代で行ったらどうかと言う。彼が独りのお客さんにそこまでの道を尋ねる。単純にまっすぐ行けば博物館だとそのお客さんが言っていた。エヴェリンとトンと自分が一緒に行く。小さな博物館には、マグマプレート、火山、地球の構成、マグマプレート、火山の一般的な説明と、別の区画にはエトナ山にまつわるものとビデオ試写室があった。文は全てイタリア語で書かれていたが、エヴェリンとトンは英語で書かれたブックレットを入手する。博物館の女性がビデオを見たいかと言うのでもちろんと言う。エトナ山の噴火のドキュメンタリーフィルムだった。その後溶岩から作られた猫やふくろうなどの作品を見て、そこで先生に引率された幼児の集団に出くわす。なんとかその集団に巻き込まれることなく脱出する。
During the afternoon break of the supermarket from 13:30 to 16:00, we went to Acireale, the city where Sergio was born and his mother is living. We went to a cafe, bought some bread for lunch, sat outside and ordered beer. Bread was fulled with some potato or vegetable. It is not quite common in Austria. I remembered Japanese bread filled with fried noodle or croquette. If I could have told that there is similar things in Japan, Rocco might have said again that Italy and Japan are the same. He seemed to like that we share many things about food.
スーパーは午後13時半から16時まで休憩で、その間に我々はアチレアーレという、セルジオが生まれ育って、彼の母親が住んでいる街に行く。カフェに入ってパンを買い、外に座ってビールを注文する。 パンにはジャガイモやら野菜が詰まっていた。オーストリアではこういうのは一般的じゃない。日本の焼きそばパンやコロッケパンを思い出す。ロッコに、日本にも同じようなものがあると話していたら彼はまた、イタリアと日本は同じなんだと言っていただろう。彼は日本人が同じようなものを食べていることが気に入ったようだ。
While taking pictures outside, talking, an old man on a scooter called me saying that I should be a Japanese, started to explain about his scooter. It seemed that he likes Japanese scooters very much. I listened to him talking to me, he asked me for hand shaking and then drove away. Evelien was watching all that and then came up to me and asked me how I was able to do that. I told her laughing that I am quite famous around there.
外で写真を撮ったり立ち話をしていると、スクーターに乗ったおじいさんが、日本人だろうとこちらを呼ぶ。そして彼のスクーターについて説明を始める。どうも彼は日本のスクーターがとても気に入っているらしい。彼の話を聴いた後、そのおじいさんは去り際に握手を求めてどこかに去っていった。エヴェリンはことの一部始終を見ていて、近寄ってきてどうしてそんなことが出来るのかと聞いてきた。彼女にはこの辺りじゃ有名人だからと答える。
Then Sergio showed us the city briefly. A gorgeous baroque church and shops at a narrow street selling vegetables. A dome at a square with a beautiful facade. We took pictures around there, too. We came back to the same cafe again to enjoy gelato. I do not eat ice cream very often but I like Italian gelato very much.
セルジオはその後街中を手短に案内してくれた。豪華なバロック教会に、狭い通りで野菜を売っている八百屋。広場にある、ファサードが素晴らしく綺麗なドーム。そこでも写真を撮る。元のカフェに戻ってきてジェラートを堪能する。アイスクリームはそれほど頻繁には食べないが、イタリアのジェラートは特別だ。
When we were back from our break and arrived at the supermarket again, it was some minutes past 16:00. We started again to hand plastic bags to customers for the donation. It started to get very cold after dark. Many customers told us that they have already done in the morning / noon or at other supermarkets. A female supermarket staff brought us a cup of tea, we asked her to take pictures with us together. She was not really willing to be taken pictures in her working uniform, but we took some pictures quickly before she went back to work.
お昼の休憩後スーパーに戻ってくると16時を少しばかり過ぎていた。またお客さんに寄付を募るビニールの袋を渡す作業を開始する。暗くなり始めるととても寒くなってきてた。たくさんのお客さんが、もう午前中もしくはお昼に済ませたから、とか、他のスーパーでもう寄付してきたからと言う。スーパーの女性店員が我々のためにお茶を用意してくれた。彼女に一緒に写真を撮ろうとお願いする。作業着ではどうもと渋っていた彼女だが、それでも彼女が仕事に戻る前にすばやく写真を撮ってしまう。
We still had some empty cartons, from around 18:00 we started again to have customers who seemed to work today and first came to the supermarket for the day. It was cold and we went for a walk in turn to keep ourselves warm. I stand then at the entrance, greeted customers and asked them for their help, explaining the list of products we would like to have.
まだ殻の段ボール箱があった。18時を過ぎた辺りから、今日初めてスーパーに来た、仕事帰りと思われるお客さんが増えてきた。寒くてみんな交代で散歩に出かけて体を温めた。今度は自分が入り口になってお客さんに声をかけ、どんな食品が集めたいかを説明しながら寄付を呼びかけた。
For dinner, we had macaroni cooked with bean and fine cut onion and vegetable, and grilled chicken. Dutch members bought Limochello and vodka at the supermarket, we opened the bottle and drank them too. Ton asked me for the translation to ask Sergio about the recipe of Limochello. I did not know that Limochello not from lemon juice but only from lemon peel. Then I got a question from Sergio how the sake will be distilled from rice. I explained all of us that sake will be first polished to keep starch inside and then brewed as same as wine.
夕食にはみじん切りのたまねぎと野菜で和えたマカロニ、グリルした鶏肉。オランダのメンバーはスーパーで買ってきたリモチェロとウォッカを持ってきて、みんなで飲む。トンが、セルジオにリモチェロの作り方を聞いてくれと言うので通訳する。実際リモチェロがレモンの皮からだけで作られているのは知らなかった。セルジオからは酒は米をどうやって蒸留するのかという質問を受ける。みんなに、酒はお米を磨いて真ん中のでんぷんの部分をワインと同じように醸造するんだと説明する。
我々は明日の日曜日どうやって過ごすか話をする。タオルミナに行きたいがビアンカヴィラとカタニアの間には交通機関がない。カタニアからは電車でいけるとして、セルジオにカタニアまで車で送ってくれないかと頼んでみると、かれはタオルミナまで同行してもいいと言う。彼のせっかくの日曜日に時間を採らせるのは心苦しい気がしたが、また明日の朝食のときに話をすることにする。 天気が悪ければタオルミナに行ってもしょうがない。天気予報では悪天候が予想されていた。
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